こんど海外に赴任するんですけど、初めてなので何を持っていけばいいのか分からなくて…
そういった疑問や悩みに答えていきますね
【この記事で伝えたいこと】
- 海外に引っ越しするときに日本から持っていくと便利な必需品
- 子や親として海外3カ国に住んだ経験から、おすすめのグッズを紹介します
まずは、サイト運営者「あみ」の紹介を簡単に
✅海外生活 約30年。イギリスなどに在住
✅元英文記者。外務省担当も
✅TOEIC満点、J-Shine資格あり
✅子ども2人は南半球生まれ
✅0歳~社会人の英語講師経験
海外に引っ越しをするとなると不安がいっぱいですよね。
外国では手に入らないものも多くありますので、引っ越しを前に余裕をもって日本で入手しておきましょう
海外駐在や移住のご予定のあるかたに、少しでも参考になることがありましたらうれしいです。
電化製品
まずは日本の電化製品から紹介します。
変圧器と変換プラグ
家庭や職場で使う電圧(ボルト)は国によってさまざまです。
日本の電化製品を海外にもっていく場合には、かならず移住先の電圧や電源プラグの形を確認するようにしましょう
国によって全然ちがうんですね!
たとえば日本とイギリスでは電圧がまるで違います。日本での使用が前提の100Vの電化製品をイギリスのコンセントにさしこんで充電すると、一瞬で壊れてしまいます
うちも夫が日本のホットプレートと外付けハードディスクをうっかりイギリスのコンセントにさしこんで使ってしまって、2つとも「ボッ」と白い煙が出たまま使えなくなってしまいました…
国によって電圧も違えば、コンセントのプラグや差込口の形も異なります。
国ごとの電圧やプラグタイプはこちらのサイトが参考になりますので、ご自身が行かれる国のタイプを確かめてみてください
タイプが異なるのは仕方ありませんので、変圧器と変換プラグを用意していきましょう。
プラグの形は国によってさまざまで、変換プラグもいろいろなタイプのものが販売されています。
炊飯器
これは言うまでもありませんね。
国によっては炊飯器を現地で購入することもできますが、当然ながら種類は少なく、中国など他の国の製造品だったりもします。
やはり日本人には日本人の志向にあった日本製の炊飯器を用意しておくのが間違いないです
いま使用されている炊飯器でもいいですし、2~3年以上の長期にわたって住まれる場合は新たに買っていったほうが無難です。
ホットプレート
お肉やお魚、お野菜といった具材さえあれば、あとは炒めて食べるだけですので、とても便利です。
海外でも売っているケースはあると思いますが、すぐに買い物に行く余裕がなかったり、種類が少なかったり、高価だったりする場合が多いです。
とくに引っ越ししたばかりの落ち着かないときにホットプレートがあると食事の支度が楽なので助かります
うちはイギリスに引っ越すとき、たこ焼きがつくれる鉄板も付いた大型のプレートを購入していったのですが、大きすぎてキッチンのシンクで洗うのが大変で、出したりしまったりの手間もかかるので、けっきょく1度しか使いませんでした…。
そして結局、日本から遊びにきた両親にシンプルで小さめのプレートを新たに持ってきてもらいました
というわけで、うちの家族のように面倒くさがりの人は「単純に炒めるためだけのシンプルなプレート」をオススメします。
大型電化店の店内では「普通の大きさ」に見えたホットプレートも、自宅に持ち帰ると「想像以上に大きかった」ということもありますので、お気をつけください。
ヘアカット器具
自宅で髪の毛をカットすることのできる器具も役に立ちます。
日本でも役立つのですが、海外では、さらに効果的です。
上にあげた点には人によって感じ方に温度差もありますので、それぞれのかたのご判断で!
うちで使っているのは、パナソニック(Panasonic)の「カットモード」という器具です
たまたまロンドンで知人にいただき、そのまま大活躍しています。
「パナソニック」の公式動画に、実際にカットをしている様子があります。
最初はコツがいります。でも徐々に慣れていきます
髪の毛の長い女性には使えませんが、うちは息子と夫が使っています
シートも一緒にそろえれば、ご自宅が即席の「美容院」に変身しちゃいます。
カットモードのくわしい説明は、兄弟サイトの「サントン」ブログでまとめてあります
よろしかったら、あわせてご覧ください。
AppleTV
イギリスをはじめ、これまで住んだ2カ国で大活躍したのがAppleTV。
これさえあれば、基本的にWi-Fi環境とテレビがあれば自宅で日本語字幕や日本語吹き替えの映画を観ることができます
引っ越した直後でも日本のコンテンツが観ることができるので、生活が落ち着くまでの手軽な娯楽として重宝します。
滞在期間が長くなるにつれ、こんどは逆に日本のコンテンツが恋しくなるときもあるでしょうから、末永く役立ちそうですね
AppleTVについて、くわしくは兄弟サイトの「サントン」ブログにまとめました。
「どこの国でも使えるのか」をAppleに問い合わせています。よろしかったら、あわせてご覧ください
プリンター
現地でもプリンターは購入できますが、子どもたちの学校や行政手続きのため、引っ越しした直後から印刷の必要な機会がある場合も想定されます。
入国直後のバタバタした時期にプリンターを買うのも大変なので、わが家は必ずプリンターを航空便で持参するようにしています
いま使われているプリンターを持参するのでもいいですし、引越し先の国で長く使うために日本で新たに買っていくのも一つの手です。
日本で買っていく場合、行き先と電圧が異なるなら変圧器が必要になりますね
わが家はイギリスに引っ越した際、HP(ヒューレット・パッカード)社のプリンターを日本で買っていきました。ロンドンでもインクが購入可能だったので!
たとえば「HPのお目当ての機種」を決めたらインクの型番を確認し、引越し先の国のHPの公式サイトやAmazonで「同じ型番のインクが販売されているか」をチェックすることをオススメします。
船便でシュレッダー
書類の整理時に便利なので、船便でシュレッダーも持参しました。
キッチン関係
つづいてキッチン周りのグッズや食材について紹介します。
お茶わん、おわん、おはし
お茶わんやおわん、おはしといった日本独特のキッチン用品も持っていった方がいいですね。
海外では日本食はいっさい料理しないという人はいないと思います
たとえばイギリスでもお茶わんやおはしを売っている日本食材店がありますが、品数は少ないですし、何より高いです
がいして日本の家より広い家に住む人が多く、そうすると、自宅にお友だちを招いて日本の料理を提供する機会も増えるのが一般的です。
外国ですと現地で入手するのは難しいので、高価なものでなくてもいいので、リーゾナブルな価格の日本の食器類を多めに持っていく方がいいのでしょうか
そうですね。うちも移住後にちょくちょく食器を落として割っちゃったので、予備の分も含めて多めに持っていくと安心です
ちなみにわが家は「無印良品」でまとめ買いしてから出国しました。
シンプルで飽きのこないデザインがいいですよね。和風の食器の品ぞろえも結構ありますので
土鍋
とくに冬はお鍋がしたくなるので、土鍋も持参しました。
土鍋もイギリスをはじめ外国でも売ってなくはないけれど、言うまでもなく日本から持っていくのが安心です
お鍋はやっぱりホッとできますし、なによりダシと具を入れて火にかけるだけなので楽!!
緑茶
最近は多くの国で日本食材屋さんを見かけるようになりましたが、それでも現地で手に入りにくいのが緑茶と乾物。
緑茶はじわりと世界的なブームになりつつありますけどね
フレーバーティーみたいな感じのグリーンティーはよく見かけますけど、玉露みたいな伝統的な日本茶はなかなか手に入りにくいですよね
新しい土地にいても、好きな産地のお茶を飲むことができるとやっぱりホッとしますよね!
同じ日本茶でも、わが家のような物ぐさにぴったりなのが粉状のお茶。
カップに粉をほんの少し入れて、あとはお湯をそそぐだけ。旅行先にも持っていけるので重宝します!
乾物
乾物も乾燥わかめぐらいは手に入りますが、日本のように切り干し大根とか大根の葉といったバラエティは期待できません。
あったとしても中国産が多く、日本産を好むわが家はときおり日本の実家から日本産の乾物を送ってもらっています
乾物は有効期限も長く、かりに期限が切れても当面は食べても大丈夫なはずですので(もちろん、期限後は自己責任でお願いします!)、わが家は海外引越のときには大量にまとめ買いして持参します。
乾物もいろいろなタイプがセットになったタイプがおすすめです。
食品用ラップフィルムとティッシュペーパー
もちろん、いずれもまず間違いなく現地で購入できます。
そうなんですけど、海外に住んで特に強く思うのは、日本のラップ(サランラップなど)とティッシュの質がなんて高いことか、ということなんです
わが家は先進国を点々としてきましたが、海外のラップは薄っぺらいといいますか、やわいラップが多く、ギザギザの金具でラップを切り取るのも、なかなかうまくいきません。
日本のラップのように、すんなり切り取れないんです!!
そしてティッシュ。日本で手に入るようなしっとりとしてなめらかな紙質のティッシュに出合ったことがありません。
イギリスでも、高級スーパーの中で最も高額なティッシュを買ってみても、日本の高級ティッシュと比べると明らかにごわごわしているように感じます
鼻をかむ機会の多い花粉症の人はとくに日本でティッシュを買いだめしていった方がよさそうですね
ティッシュは現地でも手に入りますし、かさばるので持参できる量も限られます。
花粉症の季節など「ここぞ」という時に使えるよう、無理のない範囲で引っ越しのときに持参すると重宝します
日本で普通にあるようなポケットティッシュは海外ではまず手に入りません。
ポケットタイプのがあったとしても、紙質はかたく、ティッシュというよりサービエットのような感じのものになっちゃいます
書籍や教材、文具
日本で買っておきたい書籍や教材、文具についての説明です。
日本の書籍
国によっては日系の大型の本屋さんがありますが、多くの国では日本語の書籍は手に入りにくいので、出国前に買い込むことをオススメします
特に子どもたち用の本。
わが家は年齢を少し先取りした分も含めて、まいかい多めに持参するようにしています。
あまり年齢を問わない図鑑とかも重宝します
日本語のドリル・教材
書籍と同じように、日本語のドリルや教材もまとめ買いしておくと便利です。
わが家も日本語の教材を少し買っていきましたが、海外ではこのあと紹介するタブレット型の教材も便利です
現地校やインターナショナルスクールにお子さまが通っている場合は、日本語や漢字を忘れてしまうことが心配ですよね
小学生のための漢字をおぼえる辞典
ドリルや教材とともに国語辞典なども持参しました。
漢字をおぼえる辞典は重宝していて、娘に1冊、息子にも1冊持参しました。
語彙力1200
楽しみながら語彙力を強化できる1冊です!
日本のタブレット型教材
海外で暮らしていて役に立つのは、タブレット型の教材です。
おもな理由は以下のとおりです。
わが家はご存じ進研ゼミのタブレット型教材「チャレンジタッチ」を子どもたちにやってもらっています
メリットの詳しい説明や、チャレンジタッチを海外で使うための注意点をまとめました。
よろしかったら、あわせて読んでみてください。
日本の知育玩具
海外を点々として気づいたのですが、日本は知育玩具が進んでいるんですよね。海外にもレゴとかありますが、余裕があれば日本でおもちゃをチェックしてみてください!
わが家も現地ではなかなか手に入らない知育玩具を持参していました。
海外にいる間は日本のことを忘れがちになりますので、日本の風土や歴史を学べる玩具もいいですよね
日本の文具
海外に住んで感じるのは、日本の文具の機能性とデザイン性の高さ。
デザインでいえば、たとえばパリとか北欧でもお洒落なデザインの文具が手に入りますが、やっぱり機能性は日本のものが優れていますね
現地のかたへのお土産にすることも多いですし、自宅用にも少し多めに持参しています。
たとえば「キティちゃん」のようなキャラクターグッズも日本からのお土産として喜ばれます
「海外子育て」の参考本
海外での子育てって、わからないことが多くて大変ですよね。
親も大変ですけど、いちばん大変なのは子どもたちなんですよね
オーストラリアで子育てをされている日本人の方に、とても参考になる本を紹介していただいたので、みなさんにもシェアしたいと思います。
「サードカルチャーキッズ 多文化の間で生きる子どもたち」という本です。
【サードカルチャーキッズとは】
両親の生まれた国の文化を第一文化、現在生活している国の文化を第二文化とし、この2つの文化の間(はざま)で、特定の文化に属することなく独自の生活文化を創造していく子どもたち
(引用)「サードカルチャーキッズ 多文化の間で生きる子どもたち」より
子育てで困ったとき、ふと立ち止まって再読するようにしています。
日用品
つづいて身の回りの日用品を紹介します。
履きなれたメーカーの靴
海外でももちろん靴を購入することは可能です。
一方で日本は価格もメーカーも豊富なので、子どもたちの靴を含め、日本で少し多めに靴を購入して持参してきました。
大人は基本的に足の大きさは変わりません。現地の靴屋さんでスタッフのかたと英語でやり取りするのは「ちょっと…」という人は出国前に買っておくといいですね
キッズの場合は成長とともに足が大きくなります。
そうだとしても、将来の成長を見越して「今よりやや大きめのサイズの靴」を日本で買っていくことも考えてみてください。
たとえば欧米の人の足と比べると、日本人の足は一般的に甲が高くて幅が広い特徴があります。なので日本のメーカーの靴の方が安心です
活発に動く中高生ともなるとなかなか難しいかもしれませんが、わが家は子どもが小さいころは予備の靴を日本で買って持っていっていました。