進研ゼミのタブレット型教材「チャレンジタッチ」が在宅での勉強にいいって聞くんだけど、海外でも使えるのかなあ
わが家は小中学生の子たちがイギリスに引っ越してから使い始めたので、疑問に答えていきますね
この記事の内容
まずは、サイト運営者「あみ」の紹介を簡単に
✅海外生活 約30年。イギリスなどに在住
✅元英文記者。外務省担当も
✅TOEIC満点、J-Shine資格あり
✅子ども2人は南半球生まれ
✅0歳~社会人の英語講師経験
日本でもおなじみの進研ゼミのタブレット型教材「チャレンジタッチ」は海外でも使えます。
わが家は先進国を転々としてきましたが、各国に比べて日本は学校でのオンライン教育が遅れているというのが実感です
海外での使用について、進研ゼミさんも「推奨はしない」とはしながらも、わたしたち顧客側の自己責任で使うこと自体は認めておられます。
教材は無料で体験できますので、まずは内容を試してみることをおすすめします(タブレット自体は無料体験できませんのでご注意ください!)。
進研ゼミ「チャレンジタッチ」は海外でも利用が可能
チャレンジタッチは海外でも利用することはできます。
くわしい説明を順番にしていきます。
進研ゼミの公式サイト「取り扱いなし」
進研ゼミの公式サイトによりますと、公式見解は次のとおりです。
<チャレンジタッチ> は、恐れ入りますが海外での取り扱いはございません
(出典)「進研ゼミ公式サイト」より
その理由について、進研ゼミの「海外受講サイト」でこのように記されています。
(出典)進研ゼミの「海外受講サイト」より
【理由①】
・通信発信機能を搭載する「専用タブレット」は、機器の海外への発送、海外での使用に対しての規制適用がされておらず(国内使用のみの仕様)海外へお届けすることができないため
【理由②】
・ネットワークの事情が各国によって異なるため、利用の保証ができないため。(国や現地のインターネットサービスにより接続制限がある可能性があります。)
進研ゼミはその一方で、海外での利用を希望されるかたに対して、このように述べています。
海外でご受講中の皆様ほど小学講座の<チャレンジタッチ>や中学講座の<ハイブリッドスタイル>/<中高一貫スタイル>での勉強をおすすめしたいと考え、「専用タブレット」のお届け方法も検討してみましたが、海外でのコンテンツ配信、海外発送には、まだ制限がある地域が多いのが現状です。海外でご受講を希望される皆さまには大変にご不便をおかけしてしまい申し訳ございませんが、ご理解いただけますよう、よろしくお願いします。
(出典)進研ゼミの「海外受講サイト」より
進研ゼミとしても海外利用を推進したいのだけど、「もろもろの条件からなかなか難しい」ということのようですね
そうなんです。条件や環境がが整わないだけで、全くもってダメという雰囲気ではないのですよね。なので、問い合わせてみました
進研ゼミからの個別回答「海外使用の判断は一任」
進研ゼミを運営するベネッセコーポレーションに直接問い合わせたところ、以下の回答でした。
「推奨はしておりませんが、タッチのご利用についてはお客様にご判断をお任せしております」
(出典)ベネッセコーポレーショへの問い合わせに対する公式回答
お立場上、明確な回答ではありませんでしたが、要するに「わたしたちの判断で、つまり自分たちの自己責任において海外で使用する分には構わない」ということですね
ただ、先ほど紹介した「海外での取り扱いをしていない2つの理由」と、今回のベネッセからの回答から、海外での利用にあたって注意しなければならない点があります。
ベネッセとして「海外へのタブレットの発送」には対応しておらず、「海外で使用したことが理由でトラブルが起きた場合の対応」もすべて自己責任ということになります
海外利用で気をつけること
海外で利用するうえで気をつける点を、まずは列挙しますね。
順番に説明します。
申し込みや登録は日本の住所で
進研ゼミには正式な「海外受講」の仕組みがありますが、こちらは基本的に、紙の教材を日本から郵送する形となります。
先ほども説明したように、タブレット型のチャレンジタッチは公式には海外での受講が認められていないのです
ですので、海外利用を目的にチャレンジタッチを申し込む方法は次の2通りとなります。
受講が始まると、付録や案内の封書がときおり送られてきますので、いずれにしても常に受け取りが可能なご実家や近親者のかたの住所で登録するのが望ましいですね。
海外に持ち込むのは自分の責任で
進研ゼミ側はタブレットを海外に送ることはしていないので、自分の責任で持ち込む必要があります。
基本的には、海外に移るときに自分たちで持参するか、海外に住みはじめた後でしたらご家族や友人がこられる機会に持ってきてもらうのが最も安全ですね
郵送や配送をお願いすることも可能ですが、故障や紛失のおそれもありますので、細心の注意が必要ですね
国によっては新品の高額機器などに課税される可能性もありますので、配送する場合は少なくとも梱包をとき、「新品ではない」という雰囲気を出しておいたほうが無難かと、個人的には思います。
海外のネット環境は事前に確認を
わが家の例でいいますと、イギリス(ロンドン)のインターネット環境では特段、不便は感じませんでした。
参考までに、ロンドンの自宅でのネット回線のスピードをお伝えしますね
これぐらいのスピードのネット環境があれば、問題なくタブレットでの学習ができる可能性が高いといえるのではないでしょうか。
現地に住む友だちや同僚にネット環境を事前に確認してみれば、チャレンジタッチがその国で使えるかどうかがおおよそ分かりそうですね
残念ながらネットの技術的なことは詳しくありません。わが家と同じように、最終的にはご自身のご判断で決断していただけましたら幸いです!
国によっては変圧器が必要です
家庭や職場で使う電圧(ボルト)は国によってさまざまです。
国によって全然ちがうんですね!
たとえば日本とイギリスでは電圧がまるで違います。「日本での使用が前提」のチャレンジタッチをイギリスのコンセントにさしこんで充電すると、一瞬で壊れてしまいます
うちも夫が失敗しました。日本の「ホットプレート」と「外付けハードディスク」をうっかりイギリスのコンセントにさしこんで使ってしまったところ、2つとも「ボッ」と白い煙が出たまま使えなくなってしまいました…
国によって電圧も違えば、コンセントのプラグや差込口の形も異なります。
国ごとの電圧やプラグタイプはこちらのサイトが参考になりますので、ご自身が行かれる国のタイプを確かめてみてください
タイプが異なるのは仕方のないことですので、あまり深く考えずに「変圧器」と「変換プラグ」を用意していきましょう。
「日本と変圧が異なる国」に行かれる場合は今回のチャレンジタッチに限らず、「日本の電圧対応の電化製品」には必ず変圧器が必要となります。
プラグの形は国によってさまざまで、変換プラグもいろいろなタイプのものが販売されています。
こちらのAmazonの変換プラグコーナーから、ご自身の目的にあった変換プラグをお選びください。
進研ゼミ「チャレンジタッチ」を海外で使うメリット
ざっくりいいますと、メリットは次の各点です。
順番に説明します。
教材の国際配送の手間がかからない
タブレット型なので、教材はすべてダウンロードすることで入手することができます。
日本から紙の教材を送ってもらう手間や時間、費用が節約できるということですね
通信教育の会社にも紙の教材を送ってくださるところがありますが、ふつうに考えれば郵送代がお月謝に乗っかっているわけですものね
日本から遠いほど配送費用がかかる場合もありますし、配送事情の悪い国だと教材が自宅まで届かず紛失するなどの思わぬトラブルに巻き込まれるリスクもでてきます。
日本を離れて海外に住むうえで、この点がタブレット型の教材を選ぶ最大のメリットとなります。
配送にかかわる心配がいっさいないのが安心ですよね。料金も本来の受講料にのみかかりますからお財布にもやさしいです
ネット環境さえあれば時間や場所をとわない
タブレット型のもう一つのメリットが、ネット環境さえあればいつでもどこでも学習できるという点。
海外の自宅でももちろん、うちはイギリスで旅行するときにもチャレンジタッチを持ち運んでいました!
観光先から戻ってきて、入浴までの間にベッドでくつろぎながら小一時間チャレンジタッチ、みたいな感じで有効活用できます
海外でも日本の教育課程にそった学習ができる
日本人学校に行かれるかたは別として、わが家のように英語圏であれば現地校に通わせるご家庭や、英語圏でなくてもインターナショナル・スクールに通わせる場合もあると思います。
日本とは学習の進度が異なる場合でも、日本の教科書にそった学習が提供されるので、親としては安心ですね
たとえばわが家の子どもたちの例をあげますと…
- 日本をふくめて3カ国の現地校に通学
- 同じ年齢でも国によって該当する学年が異なる
- 息子は3カ国で「保育園」→「小学校」→「幼稚園」→「小学校」と複雑な進路を歩みました
- 国によって算数の進め方や教え方も全くといっていいほど異なる
- 地理や歴史はもちろん、現地の国の地理や歴史
このように住む環境がどれだけ激しく変わっても、日本の教育を日本での進み具合にそって受けられるので助かります
お子さまを現地校やインターナショナル・スクールに通わせている方の中には、週末だけ日本語学習のための補習校に通わせている方もいらっしゃいます。
でも、週末はできれば家族で団らんする時間に充てたいですよね
うちもイギリスの前に住んでいた国では補習校に通わせていましたが、やはり毎週土曜日が半日つぶれてしまうので、途中でやめてしまいました
補習校の場合は保護者がボランティアで運営のお手伝いなどもちょこちょこありまして、けっこう大変です
物理的に塾との間を往復する必要がなくなる
国にもよりますが、イギリスをはじめ、わが家がこれまで住んできた国では、少なくとも小学生の間は学校や塾の送り迎えを保護者がする必要があります。
日本だったら小学1年から一人で(もしくはお友だちと)学校に通いますけどね
安全面の観点からイギリスでは小学校高学年でも親が送り迎えすることが原則的に義務となっています。
日本と違って街なかでは基本的に「歩行者優先」ではなくて「車優先」なので、親子づれで横断歩道を渡ろうとしても、構わず車がすごいスピードで突っ切ってくるのが普通なのです。
慣れない外国で学校に加えて塾まで送り迎えをするとなると、保護者としてはけっこうな負担となりますよね
そうなんです。わが家も当初、ロンドンで日本の塾に通わせていましたが、親も子も通うのが大変だったので、途中でチャレンジタッチに切り替えました!
デジタル時代に適応
これからの時代は、タブレットなどのデジタル機器を使いこなせなければ厳しい状況に追い込まれかねません。
イギリスをはじめ、これまで住んだ国では公立学校でも教室にスマートボードがあるのが一般的で、宿題もパソコンやタブレットをつかって行うことも非常に多いです
日本では都内の小学校にお世話になりましたが、黒板だと先生方のご負担も大きいだろうと感じました。
端末ばかり使っていると眼には良くなさそうですけど、幼いうちからタブレットの扱いに慣れ親しむことは重要ですよね
資料がかさばらない
タブレット型なので、冊子やペーパーといった教材がたまっていくことはありません。
これはデジタル化がもたらす一般的なメリットなのですが、海外に住むとなると、このメリットがさらに輝きを増します。
海外への引っ越しは、日本国内での引っ越しと比べても一段と苦労が多いんです
海外移住ですと出国前や出国後に新たに買いそろえなければならないものも多いので、なるべくなら自宅からモノを減らしたいところですよね
日本から教材を送ってもらうにしても、現地の塾に通うとしても、資料がどんどんたまっていきます。
整理整頓が苦手なかたは、とくにタブレットをオススメします。
資料がなければ、整理する必要もなくなりますものね
進研ゼミ「チャレンジタッチ」そのもののメリット
わが家は中学生の娘と小学生の息子がそれぞれチャレンジタッチを使っていました。
順番に説明しますね。
音声や動きがあって子どもが喜ぶ
画面上で学ぶのは、紙の上で学ぶよりも、子どもたちにとって有意義です。
なぜなら、ただ文字を読むだけでなく、音声があることで目に加えて耳を通じて多角的に学ぶことができるからです。
たとえばこんな感じですね
たとえば漢字ドリルでは、書き順が1画ずつ順番に画面に映し出されて、視覚的に覚えやすいように工夫されています。
画面上に自分で書いた漢字が、しだいに変形していって、しまいには「正しく書かれた模範的な漢字」が表示されるなんて演出もあるんです
「自分の書いた漢字」と「模範的な漢字」との差が視覚的に明らかになるので、記憶にも残りやすそうですよね。
漢字と計算の基礎固めができる
チャレンジタッチには日本の教科書にそった通常の学習のほか、ビジュアルもふんだんに使った学習アプリもたくさん収録されています。
たとえばうちの息子がふだん学習しているのは、おもに次の2つです
毎月ダウンロードするのは日本の教科書にそくした問題をしめしてくれるチャレンジタッチのメインの教材ですね。
それだけだと30分ほどで終わってしまうので、学年やレベル別にわけて漢字や計算の問題をくりかえし学ぶことのできるアプリもやってもらっています。
計算アプリ
計算アプリはこんな感じです。
「小数×整数のかけざん」「分母が同じ分数の計算」といった感じで分野やレベルごとに計算をくりかえすことのできるアプリが用意されています。
日本の小学校では計算をしっかり練習する印象がありますが、イギリスなどでは計算の演習というよりは、計算そのものの考え方みたいなものを重視する傾向があります
なので、計算の練習をみっちりできるアプリは海外にいると非常に助かります
漢字アプリ
漢字アプリは、こんな感じです。
学年ごとに、その学年で習う漢字をひととおり練習できます。
前章で紹介したように、ビジュアル的に漢字を記憶するのに適した工夫がほどこされているので、子どもたちも楽しみながら学習できます。
海外で現地校に通っていると、もっとも心配なのが漢字ですよね。学年ごとに漢字の学習を集中的にできるので、意識的にがんばってやらせています!
お兄ちゃんやお姉ちゃんは受験を控えているから塾へ行き、弟や妹がつかっているチャレンジタッチで計算と漢字の復習のみ行う、という使い方もできそうですね
学習状況を親がネットやメールで把握できる
ネットやメールで勉強の進捗状況を把握できるのは、親としてありがたいです。
これは、実際にチャレンジタッチを使いはじめてみて初めて気づいた利点でした
どうしても子どもの勉強を見てあげられないとき、ありますよね。
仕事や家事で手いっぱいなときとか、ありませんか?
チャレンジタッチですと、毎日の決められた学習をおえると自動的に保護者にメールが届くように設定できます
ちゃんと勉強ができたかどうか、保護者がほかのことに集中していても把握できるから便利ですね
もちろん専用サイトにログインすれば、お子さまの学習の進みぐあいがいつでも確認できます。
お子さまとのやりとりも可能
チャレンジタッチのちょっとした機能の一つに、お子さまがタブレット上で絵を描いて保護者のかたに送ることができる、というものがあります。
これは小学生の息子が送ってくれたものです
「これはハリー・ポッターなの?」「きょう本よんだんだよね」なんていう会話のきっかけになりそうですよね
息子は絵を描いたりレゴで自作したりするのが大好きなので、まいにち学習を終えるたびに絵を描いて送ってくれるのを楽しみにしています
保護者とのコミュニケーションの潤滑油となりますし、タブレット操作の上達にもつながりますので、すてきな機能ですよね。
進研ゼミ「チャレンジタッチ」の退会時の注意点
これまでの説明を聞いていると、とても良さそうなんだけど、もし子どもたちに合わなかったらどうしよう
心配ですよね。わが家が使った経験からすると十分におすすめできる教材ではありますが、ご心配のかたのために退会方法も説明します
途中退会はできるの?
チャレンジタッチはいつでも退会できるのでしょうか。
いつでも途中退会はできます
毎月ダウンロードされる教材を中止して退会したい場合、それぞれの月の締め切り日までに連絡をすればOKです。
退会するとタブレットの代金はどうなるの?
チャレンジタッチのタブレットは、長期的に継続して使うかたについては、追加料金はかかりません。
受講を始めてから「6カ月以上たってから退会する」か「6カ月未満か」で、「長期継続」にあたるかどうかが決まります
ベネッセや進研ゼミのキャンペーンによって、6カ月未満の受講でもタブレットの代金がかからない場合も時折ありますので、まずは公式サイトで確認してみてくださいね。
まとめ
この記事では進研ゼミの「チャレンジタッチ」の説明をしてきました。
日本の教育を海外の住環境でマイペースかつ着実にすすめるのに最適なタブレット教材です
まずは無料体験してみて、教材の雰囲気をたしかめてください。
未就学児と高校生のコースもあります(タブレット型ではありません)
進研ゼミには小学生と中学生以外のコースもあります。
タブレット型の教材ではありませんが同じく工夫がいっぱいですので、あわせて紹介しておきますね。
0歳~6歳のお子さまには「こどもちゃれんじ」!
受験をひかえた高校生のお子さまは、こちら!
「まちがい」や「更新もれ」に気づいたら?
記事の中で「まちがい」や「更新もれ」に気づかれましたら、ぜひご連絡ください。
ご指摘やご質問、ご要望は、すぐ下の方にある「コメント」欄に記入していただけましたら、とてもうれしいです。
すこしでも役に立つブログにしたいので、気軽に連絡してくださいね!
コメント
初めまして。ヨーロッパ在住で娘がチャレンジパッドを使用しています。日本で設定して持ち帰ったところ、時刻が日本時間のままでコラショタイムが夜中の3時になりだしました。ベネッセのウェブサイトなどで調べても変更方法がわからりません。
お使いのパッドではいかがでしょうか?
変更方法をご存じでしたらお教えください。
はじめメールさせていただきます。我が家も今夏よりアメリカ赴任で現在アメリカ在住です。この記事を読み、現地校に通う中学1年の娘のためにチャレンジを、日本の母親に頼み申込み、転送して受講できるようになりました。
そこで日販IPSを通じて紙ベースのオリジナルなら受講可能と聞いて、
このままタッチを申し込み副教材のみを海外返信直接配送してね欲しいと頼んでもIPSからは難しいとだけ言われます。
やはり副教材等は日本の実家登録受け取りです海外配送は難しいのでしょうか?実家の母に毎月転送してもらうのが忍びないもので。
よろしければ、下のメール宛にお教え願えませんか?