イギリスの南西部にあるソールズベリ(Salisbury)の大聖堂にマグナ・カルタ(Magna Carta)の当時の写本が展示されているというので、行ってみたいんだけど
現在のイギリスをかたちづくる法制度の原点となったともいえるマグナ・カルタ(大憲章)の写本ですよね。夫と子ども2人と車で行ってきたので、見どころをお伝えしますね
まずは、サイト運営者「あみ」の紹介を簡単に
✅海外生活 約30年。イギリスなどに在住
✅元英文記者。外務省担当も
✅TOEIC満点、J-Shine資格あり
✅子ども2人は南半球生まれ
✅0歳~社会人の英語講師経験
1215年、イングランドのジョン王が封建貴族たちに強制されて承認、調印したとされる文書。
800年前に記された文書が今も残っていること自体がすごいですよね
ロンドンから日帰りでも行ける距離ですので、時間と余裕のあるかたは、ぜひ訪れてみてください。
記事で紹介するのは、わたしたち家族が訪れた2021年8月時点の情報となります
マグナ・カルタ(ソールズベリ大聖堂)の感想は?
わが家の感想と評価をさきにお伝えします。
イギリスの歴史に詳しいわけではありませんが、800年前の文書が残っていること自体に感動。しかも手書きとは思えないほどの精密な筆致に驚きました
大聖堂そのものも、大きな広場にそびえ立つさまは荘厳。ベンチに座ってみているだけでもうっとりします
聖堂内も美しいのは言うまでもありませんが、イギリスなどキリスト教圏にお住まいの方で、普段から大聖堂の見学をよくされている方にとってはそれほどの感動はないかもしれません
マグナ・カルタ自体はお子さんにとって難しいかもしれません。ただ、イギリス史や世界史に興味のあるお子さんはもちろん喜びますし、大人たちと同様、単純に800年前にかかれた文書というだけで感動してくれるかもしれませんね
マグナ・カルタ(ソールズベリ大聖堂)をなぜ選んだ?
うちの家族はいつも計画性がなく、わりと土壇場で決めます。
今回、行き先として選んだ理由は次のような理由からです
ソールズベリへの行き方
ロンドンからの行き方を簡単に説明します。
わたしはロンドンに家族4人で住んでいるので、車で行きました。
出発地点は人によって違いますので、「ロンドンで日本人が最も多く住むアクトン地区」を例に、車で行くルートを参考までにはっておきます。
出発地点をみなさんのいらっしゃる現在地に変更してお使いください。
電車やバスで行かれる場合は、地図上の移動手段を「電車マーク」に変更してチェックすればいいですね
駐車場所は?
わたしたちはソールズベリ大聖堂の近くの公共駐車場にとめました。
場所はこちら。
地図ですと、こちら。「青色の②」です。
①の大聖堂まで歩いて5分ぐらいですね
こんな感じで券売機で現金払いをするか、スマホをつかってネット上でカード払いをします
支払機で支払うほか、スマホを通じてネット上でも支払うことができます
画面をクリックすると大きくなります
わたしたちはその場で「MIPERMIT」という駐車場管理サイトに登録してカードで支払いました。
インターネットでのお支払いはこちらから
≫「MIPERMIT」の公式サイト
※location number(この駐車場の場合は700185)を入力すると、駐車料金が表示されます。料金は日々変化します。最新の情報は公式サイトで確認するのがまちがいないです
マグナ・カルタ(ソールズベリ大聖堂)の見どころ
おすすめの見どころを地図で示します
まず最初に、わたしたちが訪れた場所を地図で示します。
そのあと、順番に説明していきますね
地図の左上にある矢印をクリックすると、「地図上の丸数字」のそれぞれの概要を説明した一覧表が表示されます
観光にかかる時間は?
これは本当に人によると思います。
大聖堂とマグナ・カルタを駆け足でみるだけでいいなら、1時間もあれば十分そうですね
そうですね。大聖堂の堂内をゆっくり見学して、そとの広場のベンチでお食事でもしながらゆっくりしたら、何時間でもすごせそうです
マグナ・カルタ(ソールズベリ大聖堂)の基本情報
まずは基本情報です
チケットには大聖堂の見学とマグナ・カルタの見学の両方が含まれています
わが家が訪れたときは有料の事前予約制でしたので、到着後に広場でランチをしながらスマホでチケットを購入しました。ただし、少なくとも私たちが入場したときには、大聖堂もマグナ・カルタ(チャプター・ハウス)も、いずれの入り口でもチケットのチェックはありませんでした。ひょっとしたら、チケット代は事実上の寄付なのかもしれません
マグナ・カルタ(Magna Carta)
多くのかたが世界史の教科書でいちどは読んだことがあるマグナ・カルタ。
辞書でしらべてみました
マグナ‐カルタ【Magna Carta】
(出典)goo辞書 デジタル大辞泉(小学館)より
1215年、イングランド王ジョンが封建貴族たちに強制されて承認、調印した文書。前文と63条からなり、国王の徴税権の制限、法による支配などを明文化し、王権を制限、封建貴族の特権を再確認したもの。権利請願・権利章典とともに英国立憲制の発展に重要な役割を果たした。大憲章。
ソールズベリ大聖堂のチャプター・ハウス(Chapter House)という場所に保管されています。
チャプターハウスは大聖堂の敷地内にありますが、大聖堂を見学する際の入り口とは別の入り口がありました。
残念ながら実物は写真撮影が禁じられています。
実物を収納したボックスにマグナ・カルタの写真が掲示されていました。こちらです
印刷された文字みたいですよね。
ところが、これらはすべて手書きなのだそう。信じられませんよね
羊の皮に手書き
近くにマグナ・カルタの説明がありました。
文章が書かれていたのは、羊の皮なんですね。紙だったら何百年も時がたつうちに朽ちてしまっていたかも。丈夫な動物の皮だったから、朽ちることなく残っていたんですね
原本はイギリス国内に4つ
ちなみに、マグナ・カルタを当時記した文書の原本はイギリス国内に4つ現存します。
ソールズベリー大聖堂のチャプター・ハウスに、4つそれぞれの写真が掲載されていました
パッと見た感じでは、ソールズベリ大聖堂のものがもっとも保存状態がよさそうですね!
現在の法律に残っている条文も!
マグナ・カルタが保管されているボックスには現代語訳が掲示されています。
なんと、当時の憲章のうち4つの条項は現代の法律にも残っているんですって!
いまも残っている条項は以下のものだそうです。
写真のうち太字になっている条項です
写真をクリックすると画面が大きくなります。
チャプター・ハウスの彫刻
マグナ・カルタが保管されているチャプター・ハウス内の壁には、精度の高い彫刻がほどこされています。
説明がきによりますと、中にはノアの箱舟の彫刻も。
おとずれる機会がありましたら、ぜひ探してみてください
写真をクリックすると画面が大きくなります。
ソールズベリ大聖堂
大聖堂自体も荘厳ですてきですので、お時間があるならばぜひ立ち寄ってみてください。
いくつかお写真をとりました。
写真をクリックすると画面が大きくなります。
こちらはキリスト教の洗礼式にもちいるお水ですね。静かにお水が流れていて、なんとも神聖な雰囲気です
ソールズベリ大聖堂にはカフェあり
私たちは自宅からランチを持参しましたが、大聖堂の敷地内にはカフェがあります。
中庭に面した回廊にテーブルが並んでいます。まるで映画ハリーポッターの世界に迷い込んだような神秘的ですてきな空間でした!
ソールズベリ大聖堂でのお手洗いは?
大聖堂内にお手洗いがあります。
ご参考までに、下にお写真をはっておきます。
とはいえ、お手洗いのお写真ですので、気になる方のみ、下をクリックしてください。画面がひらきます
いずれも男性用のお手洗いです
ソールズベリ大聖堂でのお土産は?
大聖堂内にお土産ショップがあります。
マグナ・カルタのお土産もあります。なにより、ショップの天井がガラス張りになっていて、下から大聖堂の尖塔を見上げることができるんです。もう、素敵すぎるので、お土産を買わないひともぜひ立ち寄ってみてください!
回廊にたたずみながらのお食事もよさそうですが、とくに天気のよい日は尖塔を見上げながらゆっくりするのもよさそうですね!
この観光地に限らず、英国で買っておきたい「おすすめのおみやげ」も別の記事でまとめました。よかったらごらんください!
ソールズベリの気候と適した服装
現地の気候と、適した服装を説明してきます。
現地の気候は?
気候を確認するには、BBCの天気情報が非常に信頼できます。
もちろん予報なので外れることもあるかと思いますが、iPhoneの天気予報よりは正確性が高いという印象です
2週間先までの天気や気温の予報がみられますので、事前にチェックしましょう。
下の青線をクリックすると、今回の行き先の天気予報をチェックできます
適した服装は?
欧州各地では多くの場合、ほぼ同じことが言えるのですが、たとえ夏でも、日によっては冬のように寒くなることがあります。
といっても「肌寒い」っていう程度ですよね?
うーん、おおげさではなくて「薄手のコートがほしい!」と思う日もたまにあります
日本と比べて湿度が低いという特徴もあります。
ですので、予報で気温を確認したうえで、「日本でこの気温だったらこういう服装がちょうどよいかな」と思う服装より、少なくとも1枚は多めに持っていくことをおすすめします。
湿度が低いと、日なたにいて「暑いな」と感じたとしても、いったん日陰に入ってしまうと想像以上にひんやりしますからね
注意点
欧州の国を訪れる際の注意点をお伝えします。
日差しが強い
欧州各地は日本と比べて湿度が低くて日差しが強いです。
なるべく帽子と水分補給のための水を持参することを強くおすすめします
サングラスを持参されている方は、ぜひ着用してください。
いきなり雨が降ることも
欧州各地では日本のように一日中雨が降るということは少ないです。
逆に、いきなり雨雲が現れて、ざざっと雨が降ることはよくありますね
雨が降りだしてもすぐにやむ場合が多いので、日本と違って欧州では傘を差すという行為があまり一般的ではありません。
日本のように「コンビニで安いビニール傘を買えばいい」というわけにもいきません。
折りたたみ傘を持参するか、フード付きの服を着ていくのが便利ですね
欧州では、雨が降ってもフードをかぶって気にせず外を歩きつづける人がたくさんいます。
ソールズベリでの宿泊先は?
ロンドンからの旅行なら日帰りも可能です。
宿泊先が必要な場合は、こちらの有名な予約サイトを利用するのが便利です
お好きなサイトの検索窓で「ソールズベリ イギリス」と打ち込んで検索すれば、周辺のホテルの一覧が表示されます
わが家はよく旅行をするので、いつも「hotels.com」で予約をしています。10回予約をすれば1回分が無料になるので、得した気分になれますよ
ソールズベリの治安は?
ソールズベリの治安はとくだん悪いという評判はききません。
ただ、日本に比べると犯罪の発生率はやはり高いので、気をつけるにこしたことはありません
外務省の安全情報を必ずチェックしましょう
まとめ
この記事では、イギリスの南部にあるソールズベリの観光の見どころをまとめました。
英国史に残るマグナ・カルタの写本の現物を、ぜひその目でご覧になってきてください!
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