イギリスの南西部にあるセント・マイケルズ・マウント(St. Michael’s Mount)に行ってみたいんだけど
かの有名なフランスのモン・サン・ミッシェルのイギリス版とも言われる海上の島ですね。夫と子ども2人と車で行ってきたので、見どころや基本情報をお伝えしますね
【この記事で伝えたいこと】
- セント・マイケルズ・マウントの見どころ
- ロンドンからの行き方、現地の気候や適切な服装
- 子連れで訪れた感想や、他のかたの口コミ
まずは、サイト運営者「あみ」の紹介を簡単に
✅海外生活 約30年。イギリスなどに在住
✅元英文記者。外務省担当も
✅TOEIC満点、J-Shine資格あり
✅子ども2人は南半球生まれ
✅0歳~社会人の英語講師経験
海上の小島にそびえ立つ城は壮観。
日本でも有名なモン・サン・ミッシェルにもかつて行ったことがあります。セント・マイケルズ・マウントは日本ではそれほど有名ではなく、「どんなものかなあ」と思っていたところ、負けないくらい美しかったです!
イギリスに住んでいるかたも、旅行や出張でイギリスを訪れたかたも、時間と余裕があれば、ぜひ訪れてみてください。
記事で紹介するのは、わたしたち家族が訪れた2020年8月時点の情報となります
セント・マイケルズ・マウントをなぜ選んだ?
うちの家族はいつも計画性がなく、わりと土壇場で決めます。
今回、行き先として選んだ理由は次のような理由からです
セント・マイケルズ・マウントへの行き方
ロンドンからの行き方を簡単に説明します。
車で行くには?
わたしはロンドンに家族4人で住んでいるので、車で行きました。
休まずに行っても、ざっと5時間前後はかかります
出発点は人によって違いますので、「ロンドンで日本人が最も多く住むアクトン地区」を例に、車で行くルートを参考までにはっておきます。
途中でわりと細い道もありますので、休みながら運転した方がいいですね
駐車場は?
セント・マイケルズ・マウントには複数の駐車場があります。
場所はこちら。地図上の「青色の②③④」です。
私たちが実際にとめたのは④です。
到着したころには②③の駐車場がすでに満車状態でして、④に誘導されました
駐車場は、こんな感じです。
2020年8月に訪れた当時の価格はこちらの通りです。
入り口に係員がいまして、クレジットカードで支払いました
列車で行くには?
列車の場合は6~7時間ほどかかります。
事前にGoogleマップでおおよその時間を確認してから出発しましょう。
列車でのルートも貼っておきますね
セント・マイケルズ・マウントの気候と適した服装
現地の気候と、適した服装を説明してきます。
現地の気候は?
気候を確認するには、BBCの天気情報が非常に信頼できます。
もちろん予報なので外れることもあるかと思いますが、iPhoneの天気予報よりは正確性が高いという印象です
2週間先までの天気や気温の予報がみられますので、事前にチェックしましょう。
下の青線をクリックすると、今回の行き先の天気予報をチェックできます
適した服装は?
欧州各地では多くの場合、ほぼ同じことが言えるのですが、たとえ夏でも、日によっては冬のように寒くなることがあります。
といっても「肌寒い」っていう程度ですよね?
うーん、おおげさではなくて「薄手のコートがほしい!」と思う日もたまにあります
日本と比べて湿度が低いという特徴もあります。
ですので、予報で気温を確認したうえで、「日本でこの気温だったらこういう服装がちょうどよいかな」と思う服装より、少なくとも1枚は多めに持っていくことをおすすめします。
湿度が低いと、日なたにいて「暑いな」と感じたとしても、いったん日陰に入ってしまうと想像以上にひんやりしますからね
注意点
欧州の国を訪れる際の注意点をお伝えします。
日差しが強い
欧州各地は日本と比べて湿度が低くて日差しが強いです。
なるべく帽子と水分補給のための水を持参することを強くおすすめします
サングラスを持参されている方は、ぜひ着用してください。
いきなり雨が降ることも
欧州各地では日本のように一日中雨が降るということは少ないです。
逆に、いきなり雨雲が現れて、ざざっと雨が降ることはよくありますね
雨が降りだしてもすぐにやむ場合が多いので、日本と違って欧州では傘を差すという行為があまり一般的ではありません。
日本のように「コンビニで安いビニール傘を買えばいい」というわけにもいきません。
折りたたみ傘を持参するか、フード付きの服を着ていくのが便利ですね
欧州では、雨が降ってもフードをかぶって気にせず外を歩きつづける人がたくさんいます。
潮の満ち引きを楽しみたい人はサンダルを用意
セント・マイケルズ・マウント観光のだいご味のひとつは、潮の満ち引きです。
干潮のときは島と海岸が歩道でつながっているのに、満潮になるにつれて歩道が海の下に沈んでいくんです!
歩道が水びたしになっていく様子を楽しみたい人は、サンダル履きのほうがいいです。
「海に沈んでいく歩道をサンダル履きで歩く」という不思議な体験ができます。
もちろん裸足でも大丈夫です
セント・マイケルズ・マウントの見どころ
セント・マイケルズ・マウントは、イギリス屈指のリゾート地である南西部コーンウォール地方にある観光地のひとつ。
小さな町マラザイアン(Marazion)の海岸から300メートルほど離れた沖合に浮かぶ小さな島です。
その姿形が、フランス北西部の世界遺産モン・サン・ミッシェル(Mont Saint-Michel )と似ているので、「イギリス版モン・サン・ミッシェル」とも呼ばれています
「イギリス版」と言われるのは本意ではないと思いますが、世界的にはモン・サン・ミッシェルの方が有名ですものね
見どころを順番に説明していきます。
モン・サン・ミッシェルとそっくり
論より証拠。
どれだけ似ているのか、セント・マイケルズ・マウントとモン・サン・ミッシェルを比べてみましょう。
まずは全景。海の上の小島。真ん中にそびえ立つ建築物。似てますよね!
セント・マイケルズ・マウントの建物はお城。モン・サン・ミッシェルの建物は修道院。建物は違えど、ふもとから見上げたシルエットはどことなく似ています
どちらも干潮時には陸続きとなるところも、そっくりですよね
実際には、この二つの小島は歴史上、深いつながりがあったそうです。
参考までに、地球の歩き方からの引用をどうぞ
12世紀から15世紀までの間、島(筆者注:セント・マイケルズ・マウント)はモン・サン・ミッシェル修道院の管理下におかれ、修道院として利用されてきた。
(出典)地球の歩き方「イギリス」2017~18より
詳しくは地球の歩き方でチェックしてみましょう
基本情報
基本情報です。
通常は、つぎのような方法で島にわたります。
島にわたるうえで注意点がありますので、お気をつけください。
- 天候の状況など場合によってはボートが出ないこともあります
- わたしたちが訪れた2020年8月の時点では、世界的な新型コロナウイルス流行の影響でボートが出ませんでした
- ボートがでない場合は、歩いてわたれる干潮時の1日4時間ほどしか島に滞在できません
- ボートが出ず、なおかつ干潮の時間帯が夜間にあたる日には、島にわたれないケースもあります
- 干潮の時間帯や、ボートの運航の有無を公式サイトで事前にチェックすることをおすすめします
公式サイトはこちらです。青文字をクリックすると画面が移動します
島にわたるにはチケットが必要
島に入るには、島内の「城」か「庭園」、もしくは「両方」のチケットが必要です。
オンラインで事前にチケットを予約しておくのが安全ですね
2020年8月に訪れたときは、庭園やお城の入場開始時間が決まっていました。
ただ、入場時間の前や、庭園やお城を見て回った後でも、島内で自由にすごすことができました。
観光にかかる時間は?
これは人によると思います。
島に入ってから、何ができるのでしょう
わたしたちはお城のチケットは満席でとれず、庭園だけ見てまわりました。庭園を見学するには30分ほどあれば十分。その前後に芝生でのんびりしていました。
今回の旅ではボートが出ていなかったので、島に滞在できたのは最長でも干潮時の4時間のみでした。
あとは海岸から「満潮時と干潮時の島の風景」を比べたりしながら、ゆったりとした時間をすごしました!
島内の楽しみかた
順番に説明しますね。
歩道をわたって島へ
この日は午前11時~午後3時までが干潮時間でした。
わが家は英南西部の町トーキーから車で3時間ぐらいかけて到着。がんばって早起きしましたが、着いたのはお昼ごろでした
島の入り口でチケットを確認
チケットがなくても、島の入り口までは歩いてわたれます。
ここから先はチケットが必要ということですね
スタッフがチケット購入者のリストを用意していたので「チケット購入時にあらかじめ決められた庭園の入場時刻」と「チケット購入者(夫)のFamily Name(名字)」を伝えるだけでOKでした
芝生でゆっくり
庭園の入場時刻までは、芝生でのんびり周りの海をながめたり、島内を散策したりしてすごします。
昔の島と、その周辺を描いた壁画もありました。
壁画の場所は、上の説明図でいうと❽のすぐとなりです
いよいよ庭園へ
庭園といっても広い庭を散策するといった感じではありません。
限られた敷地の島内で、坂を上ったり下りたりしながら、海外から取り寄せたというめずらしい植物をみてまわります。
植物もさることながら、ふもとから見上げるお城の姿は壮観。
迫力があります
お城からの景色
わたしたちはお城のチケットが確保できませんでした。
強風といった悪天候のときは、事前にチケットを予約していたとしても、城内への立ち入り自体が急きょ禁じられてしまう場合もありますのでお気をつけください。
運良く城内を見学できた方のSNS投稿をご紹介します。
そびえ立つ城内からの景色はステキそう
とっておきの撮影ポイント
とっておきの撮影ポイントがありました。
小島を、少し離れた高台からみると、ステキな写真がとれますよ
撮影スポットは、先ほども紹介した地図の「青色の⑥番」です。
地図の左上にある矢印をクリックすると、「地図上の丸数字」のそれぞれの概要を説明した一覧表が表示されます
展望台みたいになっているんですね
ここから、こんな写真が撮影できます。
ちなみにこのときは、地図上の「青色の⑦番」に車を路上駐車しました。
ここは道路標識がなかったので、民家の車が出入りする付近以外は自由に路上駐車できる場所でした
お手洗いは島内に
島内に無料のお手洗いが2ケ所ありました。
念のため、先ほどの島内説明図をもういちどはっておきますね。
お手洗いは⑤と⑬の場所です。
海岸にもお手洗いがあります
島の対岸にある海岸にもお手洗いがあります。
場所は、先ほども紹介した地図の「青色の⑤番」です。
地図の左上にある矢印をクリックすると、「地図上の丸数字」のそれぞれの概要を説明した一覧表が表示されます
ご参考までに、下にお写真をはっておきます。
とはいえ、お手洗いのお写真ですので、気になる方のみ、下をクリックしてください。画面がひらきます
観光してみた感想は?
まだ子どもが小さいころにモン・サン・ミッシェルには行ったことがありました。
イギリスにも似たような小島があると聞いていたので、いちどは行ってみたいと思っていました
驚くほど似ていますね
海岸のすぐ近くの小島で、中央に建物がそびえ立っているさまはそっくりですが、セント・マイケルズ・マウントのお城はいかにもイギリス的な建築物で、みごたえがありました
干潮時には歩道でつながっていたのに、満潮になるにつれて歩道が水に沈んでいく様子は、子どもたちも喜んでいました。
ロンドンから遠いですが、モン・サン・ミッシェルほど混んでいませんし、家族や友だちと訪れることをおすすめします!
訪れたかたの評判は?
SNSでの評判をすこし紹介しますね。
きっとお城の中ですよね。機会があれば、みなさんもぜひ
朝焼けのときに訪れたら、うっとりしそう!
セント・マイケルズ・マウント特有のお土産は?
少しだけ紹介しますね。
セント・マイケルズ・マウントのグッズ
島内には、2つのお土産屋さんがありました。
写真をクリックすると画面が大きくなります
2020年8月に訪れた当時は世界中で流行した新型コロナウイルスの感染対策で店内への入場が制限されていました。
入店するまでに長い行列ができていたので、私たちは入りませんでしたが、すてきなお土産が手に入ります
お城の絵が描かれたお土産なら、もらう人も喜びそうですよね
イギリスでオススメのおみやげも別の記事でまとめましたので、よかったらごらんください!
セント・マイケルズ・マウントでの宿泊先は?
ロンドンからの旅行でしたら、宿泊は必ず必要となります。
宿泊先の予約は、こちらの有名な予約サイトを利用するのが便利です
お好きなサイトの検索窓で「マラジオン イギリス」「ペンザンス イギリス」と打ち込んで検索すれば、周辺のホテルの一覧が表示されます
わが家はよく旅行をするので、いつも「hotels.com」で予約をしています。10回予約をすれば1回分が無料になるので、得した気分になれますよ
ちなみに、わたしたちがセント・マイケルズ・マウントを訪れたときは、こちらのホテルに宿泊しました。
参考になればうれしいです!
セント・マイケルズ・マウントの治安は?
セント・マイケルズ・マウントの治安はとくだん悪いという評判はききません。
ただ、日本に比べると犯罪の発生率はやはり高いので、気をつけるにこしたことはありません
外務省の安全情報を必ずチェックしましょう
まとめ
この記事では、イギリスの南西部にあるセント・マイケルズ・マウントの観光の見どころや基本情報をまとめました。
海上に浮かんでいるかと思いきや、徐々に潮が引き、海底の歩道があらわになる不思議な光景を体験できます。
ぜひ楽しんできてください!
「まちがい」や「更新もれ」に気づいたら?
記事の中で「まちがい」や「更新もれ」に気づかれましたら、ぜひご連絡ください。
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