【イギリス・オーストラリアの小学校】事実と意見を区別することを学ぶ

イギリスの小学校 英語

子供達が通っていたオーストラリアの小学校、そして現在、息子が通っている小学校には教科書がありません。

子供達の学校での学習内容は基本的に教科ごとのノートを保護者面談の際に見る。または1年が終わってから持ち帰ったノートで知ることが多いです。

今回は、『事実と意見』(Facts and Opinions)についての学びについて書きたいと思います。

あみ
あみ

まずは、サイト運営者「あみ」の紹介を簡単に

 ✅海外生活 約30年。イギリスなどに在住

 ✅元英文記者。外務省担当も

 ✅TOEIC満点、J-Shine資格あり

 ✅子ども2人は南半球生まれ

 ✅0歳~社会人の英語講師経験

事実なのか、意見なのか? Facts and Opinions

息子はイギリスの小学校に通っています。2021年1月現在、コロナの影響でオンライン授業を受けています。

オーストラリアの小学校同様、教科書がないため、学校の授業の様子は、息子から聞く以外は、年に数回ある個人面談の際に先生に聞いたり、個人面談の際にノートを見たりして把握しています。ノートは1年が終わると、持ち帰ります。

昨年のノートを見ていたところ、”Facts and Opinions”(事実と意見)について学んでいました。

事実と意見を分けて、その後どう行動に繋げていくのか?について考えることも大事ですね!

事実をもとに、主観(感情)を考慮し、意見をまとめる。その意見をもとに行動に繋げていく。

Facts and Opinions、大学入学共通テストでも出題

大学入学共通テストでも、意見と事実を識別する問題が出題されたとのこと。

日頃から事実と意見を識別する練習をしておきたいですね。

事実と意見の違いについて

自宅で使っている科学の本”Exploring Science”の中に、”Facts and Opinions”について触れられている部分があります。

✅事実は繰り返し、正しいと証明されているもの。

➡️ただし、事実であっても、その事実が後に覆させれることがある、と記載されています。現時点では事実であっても、将来的には状況が変わって、事実ではなくなる、ということもありますよね。

✅事実を並べると、意見の信憑性が高まるかもしれない。

➡️しかし、信憑性が高まったからと言って意見が正しいとは限らない、ということを覚えておく必要がある、と書かれています。

子供達だけでなく、大人も常に念頭に置いておきたいですよね。

米大統領就任式翌日のオンライン授業・朝の会

オンライン授業を見ていると、意見を言う場合はファクトでバックアップするようにしましょう、と子供達に言っている場面をよく目にします。

2021年1月の米大統領就任式典翌日のオンライン授業。

息子のクラスの朝の会は米大統領就任式の話題で盛り上がっていました。

A君が『⚪️⚪️大統領はよくないと聞いた』と発言。

先生は『どうしてそう思うの?』と聞き返していました。

『理由は分からない』と答えたA君に、『まずはファクトを調べて、意見をきちんとバックアップしないとね』と諭していました。

事実なのか意見なのか、具体例で考えてみる

いくつか例が挙げられているので、事実なのか、意見なのか、実際に考えてみましょう!

Factとは何か?

例)Dogs need food and water to survive.

Opinionとは何か?

例)Dogs are the best pets!

\True or False?/
/Big Questions, Unbelievable Answers\

絵本 “Voices in the Park”

こちらの絵本は公園に行った4人がそれぞれの視点から公園でのできごとについて語っているお話です。

公園に行ったという事実。

公園でのできごとに対する解釈がそれぞれの視点でだいぶ違うことが分かるとても興味深い絵本です。

『意見交換をすること』

『あなたはどう思う?』

『あなただったらどうする?』

仕事でも学校でも、プライベートな会合などでも、ありとあらゆる場面で意見を求められます。

欧米では、ディベートは学校教育の一部となっています。

意見交換をすることで自分の思考の偏りや思い込みに気づき、

「世の中には多様な考えがあるんだ」ということを実感できます。

つまり「考える力」と「相手を受け入れる力」、

この2つを学ぶことができるのです。

世界標準の子育て ダイヤモンド社 船津徹

フェイクニュースについて

2021年1月からオンライン授業を受けている子供達。

調べ物の多くもインターネットでしているので、インターネットの情報が信頼できるものなのかどうか、きちんと判断できることが大切だと改めて感じています。

複数のソースを確認した上で、ファクトチェックをすることの大切さを子供達にも伝えていきたいと思っています。

ドキュメンタリー “Misha and the Wolves”

“Misha and the Wolves”はファクトチェックの大切さについて考えさせられるドキュメンタリーでした。

“THINK before you speak!”

最後に、子どもたちが学校で繰り返し習っていることをご紹介したいと思います。

THINK before you speak.

T – Is it true?

H – Is it helpful?

I – Is it inspiring?

N – Is it necessary?

K – Is it kind?

大人も言葉を発する前に、きちんと考えたいですよね!

Chat GPTに聞く:事実と意見を区別する

AIツールChat GPTに事実と意見を区別するには?について聞いてみました。

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事実と意見を分けるためには、以下のような訓練が役立つでしょう。

  1. 記事やニュースの分析:新聞やオンライン記事を読み、事実と意見を見分ける練習をします。事実は確認可能であるため、主張や感情的な表現が含まれないことが多く、逆に意見は作者の主張や感情が含まれることが多いです。具体的には、文中で述べられている情報が真実であるかどうかを確認し、それとは別に、文章の表現や語彙がどのような感情を表しているかを見ていきます。
  2. 論文やエッセイの読解:論文やエッセイを読んで、事実と意見を見分ける練習をします。具体的には、文中で述べられているデータや事実に基づく主張を見つけ、それに対する意見や解釈を区別します。
  3. ディスカッションの練習:グループでの討論やディスカッションを通じて、他人の意見と自分自身の意見を区別する訓練をします。具体的には、自分が述べた意見が事実に基づいているかどうかを確認し、他人が述べた意見が事実であるかどうかを質問することが大切です。
  4. 練習問題の解答:事実と意見を見分けるための練習問題に取り組みます。具体的には、文中に含まれる情報を詳しく読み、その情報が事実であるか、それとも意見であるかを判断します。

以上のような訓練を行うことで、事実と意見を正確に見分けるスキルを身に付けることができます。

ブログに寄っていただきまして、どうもありがとうございました。

Take care! 

あみ

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