イギリス南西部にあるジュラシック・コースト(Jurassic Coast)に行ってみたいんだけど
イギリス滞在中の2020年8月に夫と子ども2人と車で行ってきたので、見どころやグルメ情報をお伝えしますね
【この記事で伝えたいこと】
- ジュラシック・コーストの見どころやグルメ情報
- ロンドンからの行き方、車を止める場所
- 現地の気候や適切な服装
まずは、サイト運営者「あみ」の紹介を簡単に
✅海外生活 約30年。イギリスなどに在住
✅元英文記者。外務省担当も
✅TOEIC満点、J-Shine資格あり
✅子ども2人は南半球生まれ
✅0歳~社会人の英語講師経験
1億5千万年前の地層や化石に出合えるイギリス有数の人気世界遺産ジュラシック・コースト。
恐竜が生息していた時代なんですよね。ロマンを感じます!
海辺で化石を探して持ち帰ることもできます
ロンドンから日帰りでも行ける距離ですので、時間と余裕のあるかたは、ぜひ訪れてみてください。
この記事ではダードル・ドア周辺の観光地である入り江や天然橋にスポットを当てています。一方で、ジュラシック・コーストでは化石さがしもできます。こちらは別の記事にまとめましたので、あわせてチェックしてみてください
記事で紹介するのは、わたしたち家族が訪れた2020年8月時点の情報となります
ジュラシック・コーストをなぜ選んだ?
うちの家族はいつも計画性がなく、わりと土壇場で決めます。
今回、行き先として選んだ理由は次のような理由からです
ジュラシック・コーストの気候と適した服装
現地の気候と、適した服装を説明してきます。
現地の気候は?
気候を確認するには、BBCの天気情報が非常に信頼できます。
もちろん予報なので外れることもあるかと思いますが、iPhoneの天気予報よりは正確性が高いという印象です
2週間先までの天気や気温の予報がみられますので、事前にチェックしましょう。
下の青線をクリックすると、今回の行き先の天気予報をチェックできます
適した服装は?
欧州各地では多くの場合、ほぼ同じことが言えるのですが、たとえ夏でも、日によっては冬のように寒くなることがあります。
といっても「肌寒い」っていう程度ですよね?
うーん、おおげさではなくて「薄手のコートがほしい!」と思う日もたまにあります
日本と比べて湿度が低いという特徴もあります。
ですので、予報で気温を確認したうえで、「日本でこの気温だったらこういう服装がちょうどよいかな」と思う服装より、少なくとも1枚は多めに持っていくことをおすすめします。
湿度が低いと、日なたにいて「暑いな」と感じたとしても、いったん日陰に入ってしまうと想像以上にひんやりしますからね
注意点
欧州の国を訪れる際の注意点をお伝えします。
日差しが強い
欧州各地は日本と比べて湿度が低くて日差しが強いです。
なるべく帽子と水分補給のための水を持参することを強くおすすめします
サングラスを持参されている方は、ぜひ着用してください。
いきなり雨が降ることも
欧州各地では日本のように一日中雨が降るということは少ないです。
逆に、いきなり雨雲が現れて、ざざっと雨が降ることはよくありますね
雨が降りだしてもすぐにやむ場合が多いので、日本と違って欧州では傘を差すという行為があまり一般的ではありません。
日本のように「コンビニで安いビニール傘を買えばいい」というわけにもいきません。
折りたたみ傘を持参するか、フード付きの服を着ていくのが便利ですね
欧州では、雨が降ってもフードをかぶって気にせず外を歩きつづける人がたくさんいます。
足場が悪い
ジュラシック・コースト観光では、けわしい坂道や足場のわるい岩場をあるきます。
訪れるさいは運動靴やトレッキングシューズをオススメします
サンダルで行くと大変そうですね
ジュラシック・コーストの見どころ
まず最初に、わたしたちが訪れた場所を地図で示します。
そのあと、順番に説明していきますね
地図の左上にある矢印をクリックすると、地図上の丸数字を説明した一覧が出てきます
「ジュラシック」ってどういう意味?
「ジュラシック」と聞いて思い出すのは、映画「ジュラシック・パーク」。
「ジュラシック・パーク」といえば恐竜。
これから説明のある「ダードル・ドア」のアーチ上の岩は、まるで「首の長い恐竜が海の中に首を突っ込んで水をのんでいる」ようにみえますね
気になったので「ジュラシック」の意味を調べてみました。
【Jurassic】 《地学》ジュラ紀の
(出典)Goo辞書 小学館 プログレッシブ英和中辞典より
では「ジュラ紀」とは?
【ジュラ紀】
(出典)goo辞書 デジタル大辞泉(小学館)より
地質時代の区分の一。中生代を三分した場合の2番目の時代。2億1200万年前から1億4300万年前まで。アンモナイト・爬虫 (はちゅう) 類が栄え、大形恐竜・始祖鳥が出現。植物では裸子植物が繁栄。名は、この時代の地層が発達しているジュラ山脈にちなむ。
「ジュラシック」とは、時代区分の名前だったのですね。ダードル・ドアのアーチは、ジュラ紀となる1億5千年前の岩でできているのだそうです。記事の後ろの方で説明します
おすすめの見どころや名所は?
実際に訪れた見どころを説明していきます。
恐竜みたいな巨大な天然橋、ダードル・ドア(Durdle Door)
ダードル・ドアのアーチ上の岩は、まるで首の長い恐竜が海で水飲みをしているようにみえます。
まさに「ジュラシック・コースト」を象徴するかのような代表的な観光地。
ジュラシック・コーストを観光するのにダードル・ドアを訪れないのでは、きっと後悔します!
このようなアーチ状の岩を「天然橋」と呼ぶそうです。
天然橋(てんねんきょう)は、累層の一種であり、岩石がアーチの形状をして下部が開いているものを指す。多くの場合、柔らかい地層の上に固い地層が重なっているような場所で形成され、橋としては細く、周囲が崖になっているような形状が侵食により形成される。侵食は海、河川、あるいは地表の風化によって起こる。
(出典)ウィキペディア「天然橋」より
ダードル・ドアへの行き方
ロンドンからの行き方を簡単に説明します。
車で行くには?
わたしはロンドンに家族4人で住んでいるので、車で行きました。
ざっと2時間半ぐらいです
出発点は人によって違いますので、「ロンドンで日本人が最も多く住むアクトン地区」を例に、車で行くルートを参考までにはっておきます。
のちほど紹介するラルワース・コーブ(Lulworth Cove)やステア・ホール(Stair Hole)へは、ダードル・ドアから徒歩30分ほどで移動できます。
小山を越えていくことになります。うちの小学生と中学生の子たちでも問題ありませんでしたが、ベビーカーですと難しいです
その場合は車での移動となりますね。10分ぐらいしかかかりません
駐車場は?
ダードル・ドアには駐車場があります。
場所はこちら。地図上の「緑色の③」です。
こんな感じです。
2020年8月に訪れた当時の価格はこちらの通りです。
支払機で支払うほか、スマホを通じてネット上でも支払うことができます
画面をクリックすると大きくなります
列車で行くには?
列車の場合は、途中でバスに乗りついで片道4時間ほどかかります。
事前にGoogleマップでおおよその時間を確認してから出発しましょう。
出発点は人によって違いますので、「ロンドンで日本人が最も多く住むアクトン地区」を例に、列車でのルートも貼っておきますね
ダードル・ドア観光にかかる時間は?
これは本当に人によると思います。
この恐竜のかたちのような岩のアーチをみて写真を撮るだけでいいのであれば、1時間もあれば十分そうですね
そうですね。海の水はとても透き通っていてキレイですので、ビーチ遊びをするなら1日いても飽きません
のちほど説明するラルワース・コーブ(Lulworth Cove)やステア・ホール(Stair Hole)へも徒歩30分ほどで転戦できます。
念のため、地図でもみてみましょう。
3ケ所すべて訪れる場合でも、駆け足なら3時間ほどあれば可能です。
ダードル・ドアの見どころは?
見どころは、この恐竜の形をしたアーチ状の岩に尽きます。
岩はどれだけ古い?
ダードル・ドアにあった掲示板によりますと、アーチ状の岩(Durdle Door Arch)は、ポートランド・ストーン(Portland Stone)という岩でできているそうです。
さらに掲示板の左下にあった図をみますと、「Portland Stone」はジュラシック・コーストの中でも最も古い「150 million years ago」、つまり「1億5千万年前」の岩ということになります。
1億5千万年前って…すごいというか、なんだかロマンすら感じますね
アーチ状の岩のまわりはどうなっているの?
動画でまわりをグルッと撮影してみましたので、みてみてください。
動画の最初の方に写っている白い崖は、先ほどの看板に出てくる「Chalk」(白色の石灰岩)ですね。
ジュラシック・コーストでは比較的あたらしい方ですが、それでも6500年前の岩ということですから、スケールが違いますね
夏場は泳げます
8月に訪れたときには、多くのひとが泳いでいました。
砂浜ではなく、小石のビーチですが、水が澄んでいてとってもきれいなんです
こんな感じです。動画をごらんください。
水が透き通っているのが分かります。
ダードル・ドアのお手洗いは駐車場に
駐車場に無料のお手洗いがありました。
場所は、先ほども紹介した地図の「緑色の②番」です。
地図の左上にある矢印をクリックすると、地図上の丸数字を説明した一覧が出てきます
ご参考までに、下にお写真をはっておきます。
とはいえ、お手洗いのお写真ですので、気になる方のみ、下をクリックしてください。画面がひらきます
写真をクリックすると画面が大きくなります。
ダードル・ドアにはカフェあり
ダードル・ドアに2020年8月に訪れたときには移動式のカフェがありました。
場所は駐車場の近くです。
春や夏の観光シーズンだけかもしれませんね
多くの人がコーヒーなどを買ってビーチで楽しんでいました。
念のため、メニューの写真をはっておきます。
クリックすると画面が大きくなります
ダードル・ドアの感想は?
恐竜の形をしたアーチ上の岩は、崖の上から見ても、ビーチまで下りて見上げても、迫力があって見ごたえがあります。
今回は2時間ほど訪れただけでした。
海の水は透き通っていてキレイでしたので、もし機会があれば、ビーチでゆっくり海水浴を楽しみたいと思いました
子どもでも楽しめそうですね
アーチ上の岩から、丘をはさんですぐ裏手には小さめのビーチがあります。
とてもすいていて、まるでプライベートビーチのように見えました。
海水浴をするなら、こちらの方がゆっくりできそうです。
ダードル・ドアの評判は?
SNSでの評判をすこし紹介しますね。
2015年シリーズを続ける。これはイギリス南部ドーセットにあるダードル・ドアという、ハリポタに出てきそうな名前の奇岩/アーチ。雲が全く出てなくて悲しかったんだけど、日の出前のブルーアワーが綺麗だったのでなんとか作品として仕上げたいと思って早3年。仕上げたよhttps://t.co/Y4Tjz0q1FD pic.twitter.com/n3l4K3ts8r
— Dr. RawheaD@🏠 (@RawheaD) December 10, 2018
日の出前に訪れてもステキそうですね
アーチの中から朝日。なんと神々しいのでしょう
ステア・ホール(Stair Hole)とラルワース・コーブ(Lulworth Cove)
順番に説明します。
こぢんまりとした天然橋「ステア・ホール」
ステア・ホールも、小さいながらも立派な天然橋です。
アーチを形づくり岩は、ダードル・ドアに負けじと古いです。
ステア・ホールにあった看板によると、アーチ状になっている岩はポートランド・ストーン(Portland Stone)と呼ばれる岩で、なんと、1億5000万年前のもの。
すごいですね。波に浸食されるなどして、長い年月をかけてアーチ状になったそうです
こちらは少し引いた写真。
岩の穴は2つあるんですね
遠くからみても、水が透きとおっているのがわかります
近くの高台から見下ろすこともできます。
夏場は泳げます
8月に訪れたときには、多くのひとが泳いでいました。
水が澄んでいるので、とっても気持ちよさそうですね
エメラルドグリーンの入り江「ラルワース・コーブ」
砂浜や崖に囲まれた円形の入り江、ラルワース・コーブ。
こじんまりとしたビーチでくつろぐ人がいっぱい
泳がなくても、周りの高台から見下ろすだけでも気持ちがよいです。
ステア・ホールとラルワース・コーブの駐車場
先ほど説明したダードル・ドアから徒歩で移動できますが、ステア・ホールとラルワース・コーブにも駐車場があります。
場所はこちら。地図上の「緑色の③」です。
2020年8月に訪れた当時の価格はこちらの通りです。
駐車場代は「JustPark」というサイトやアプリをとおして、スマホで支払うことも可能です。
価格の変動もありえます。「JustPark」の公式サイトでご確認ください(青文字をクリックすると画面が移動します)。
お手洗いはラルワース・コーブの近くに
ラルワース・コーブの近くに無料のお手洗いがありました。
場所は、先ほども紹介した地図の「茶色の⑤番」です。
地図の左上にある矢印をクリックすると、地図上の丸数字を説明した一覧が出てきます
ご参考までに、下にお写真をはっておきます。
とはいえ、お手洗いのお写真ですので、気になる方のみ、下をクリックしてください。画面がひらきます
こちらは男性用の写真です。
正直、清潔とは言えませんが、背に腹は代えられません。
ちなみに、上の地図の「茶色の④番」もビジターセンターのお手洗いです。
わたしたちが訪れたときは新型コロナウイルスの感染対策だからか、男女の区別がなく長蛇の列ができていました。もしすいているようなら、こちらのお手洗いでも良さそうです
ステア・ホールとラルワース・コーブの感想は?
ステア・ホールは、恐竜の形をしたダードル・ドアほどの見た目のインパクトはありませんが、同じように1億5000万年前の歴史があると考えると、感慨深いものがあります。
歩いて5分ほどにあるラルワース・コーブと併せて訪れる価値はあります。
海で泳がなくても、あたりの高台から見下ろす入り江や大海の眺めも絶景ですよ
子どもでも楽しめそうですね
ステア・ホールとラルワース・コーブの評判は?
SNSでの評判をすこし紹介しますね。
この一帯は恐竜の時代の古い地層があるエリアで世界遺産。まずはラルワース・コーブ、川と海の侵食で見事に丸く削られた湾。奥の崖は幾つかの年代の地層が観察できる所。三枚目はステアホールと言う岩石が侵食されて天然のアーチになっている地形。天然橋と言うらしい。四枚目はチョークの崖。 pic.twitter.com/CpKUyb1GNw
— らっど (@C_ladofLoenois) February 11, 2020
恐竜、世界遺産、天然橋。なんだ興味をそそる単語ばかりが並んでいますね
そう、高台からの景色がステキすぎるんです
ダードル・ドアからステア・ホールへ峠越えのハイキング
車だと10分ほど。歩いても30分ほどで行けてしまいます。
ラルワース・コーブ近くの駐車場に、ダードル・ドア行きのハイキングコースの入り口があります。
そう、けっこうな坂道を上っていきます!
お子さんだと大変そうですね
うちの子たちは当時、小学生と中学生でした。文句は言っていたものの(笑)、問題なく峠を越えられました
ベビーカーですと、さすがに峠を越えるのは厳しい気がします。それでも気にせずベビーカーを押していたつわものも中にはいましたが。笑。
坂道はこんな感じで上っていきます。
大変ですが、ぐるっと見回したときに眺めが最高です。よかったら動画をみてみてください。
写真もご覧ください。
写真をクリックすると画面が大きくなります。
ジュラシック・コースト特有のお土産は?
一つだけ紹介しますね。
化石
ジュラシック・コーストでのお土産は、なんといっても化石です。
海岸で見つけた小さな化石は持ち帰ることも可能です。
化石さがしについては、こちらの2つの記事にまとめてみました。よかったら、あわせてご覧ください
地元のショップでも化石を入手できます
化石さがしで有名な町であるチャーマウスやライム・リージスには化石を売っている店があります。
わたしたちが見つけたのは、チャーマウスのこちらのお店
場所は、先ほども紹介した地図の「青色の③番」。
チャーマウス・ヘリテージ・コースト・センター(Charmouth Heritage Coast Centre)の1階です。
地図の左上にある矢印をクリックすると、「地図上の丸数字」のそれぞれの概要を説明した一覧表が表示されます
立派なアンモナイトがずらりと並んでいて壮観です。
地元のお店では化石そのもののほか、化石にちなんだグッズも売られています。
すぐ隣には、オシャレそうなショップもありました。
イギリス全体でオススメのおみやげも別の記事でまとめましたので、よかったらごらんください!
ジュラシック・コースト周辺のおすすめグルメは?
グルメ情報は別の記事にまとめました。
どれも、わたしたちが利用したお店です。参考になればうれしいです。よろしかったら、あわせてご覧ください!
ちなみにライム・リージスとラルワース・コーブのパイを比べると、味だけみればライム・リージスのパイの方が身が詰まっている感じがして、より美味しいです
とはいえ、ラルワース・コーブの美しいビーチで食べるパイも格別ですよ!
ジュラシック・コーストでの宿泊先は?
ロンドンからの旅行なら日帰りも可能です。
宿泊先が必要な場合は、こちらの有名な予約サイトを利用するのが便利です
お好きなサイトの検索窓で「ジュラシック・コースト イギリス」と打ち込んで検索すれば、周辺のホテルの一覧が表示されます
わが家はよく旅行をするので、いつも「hotels.com」で予約をしています。10回予約をすれば1回分が無料になるので、得した気分になれますよ
ちなみに、わたしたちはジュラシック・コーストに2度いきましたが、それぞれ次のホテルに宿泊しました。
参考になればうれしいです!
ジュラシック・コーストの治安は?
ジュラシック・コーストの治安はとくだん悪いという評判はききません。
ただ、日本に比べると犯罪の発生率はやはり高いので、気をつけるにこしたことはありません
外務省の安全情報を必ずチェックしましょう
まとめ
この記事では、イギリス南西部にある世界遺産ジュラシック・コーストの観光の見どころやグルメ情報をまとめました。
恐竜が生息していた時代の痕跡を残すビーチや、滅多に経験することのできない化石探し体験を、ぜひ楽しんできてください!
ロンドンから日帰りで楽しめる観光地はほかにもあります。簡単にまとめましたので、よろしかったらチェックしてみてください
「まちがい」や「更新もれ」に気づいたら?
記事の中で「まちがい」や「更新もれ」に気づかれましたら、ぜひご連絡ください。
ご指摘やご質問、ご要望は、すぐ下の方にある「コメント」欄に記入していただけましたら、とてもうれしいです。
すこしでも役に立つブログにしたいので、気軽に連絡してくださいね!
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