小学校でも英語が教科になり、おうちでもお子さんと一緒に英語を始めたいけれど、どこからスタートしたらいいだろうか?
今回はそんな疑問をお持ちの方に向けて、お役に立てるようなヒントをお伝えできたら嬉しいです。
おうちで英語を始めることに興味はあるけれども「何から始めたらいいか分からない」という方に向けて書いています。高額な英語教材を購入せずに0歳から始められるおうち英語について書きたいと思います。具体的には以下のことについてお話ししたいと思います。
✅おうち英語はまず何から始めたらいいか
✅おうち英語で4技能を伸ばす方法
リスニング力・リーディング力・ライティング力・スピーキング力
✅どのくらいの時間、取り組んだらいいか
✅語りかけはどのようにしたらいいか
まずは、サイト運営者「あみ」の紹介を簡単に
✅海外生活 約30年。イギリスなどに在住
✅元英文記者。外務省担当も
✅TOEIC満点、J-Shine資格あり
✅子ども2人は南半球生まれ
✅0歳~社会人の英語講師経験
- おうち英語は『いつから』始めたらいいか? 多言語を話す子供達
- おうち英語『何から』始めたらいいか?リスニング?リーディング?
- 英語の歌でリスニング力を育む、0歳から英語に楽しく触れる
- 初めての絵本、CDで歌を聴きながら絵本を楽しむ(CD付きの絵本)
- 絵本でリーディング力を育むーまずは読み聞かせからスタートする
- 文字を読み始める時にフォニックスもあわせて覚える
- おうちでの簡単な語りかけ、ポジティブな声がけ
- 絵本を活用し、語りかけでスピーキング力を育む
- 絵本を活用したアウトプットでライティング力を育む
- おうち英語を始める際に心がけたいことーとにかく”楽しく”
- おうち英語の目的は『英語に抵抗感を感じないようにすること』
- まとめ
おうち英語は『いつから』始めたらいいか? 多言語を話す子供達
おうち英語はいつから始めたらいいのか?
日本語もまだ確立されていないのに英語を始めるのは反対!という意見
『母語が確立されていないのに英語を始めるなんて。。。』と早期英語教育には反対!という意見を耳にされることもあるかもしれません。
でも子供達のお友達を見ていると、お父さんとお母さんの出身地が違う。そしてお父さんの出身地、お母さんの出身地とは別の国に住んでいる、というお子さんが本当に沢山います。
例えばお父さんとはイタリア語、お母さんとは日本語、学校での授業は英語、第2外国語がフランス語、中学校になるとフランス語とスペイン語の授業も。。。
小さい頃から複数の言語・文化に触れることができるのは素敵なこと
2−3ヶ国語を話す子供達が割と普通にいて、小さい頃から色々な言語に触れられることはとても素敵なことだと感じています。
実際に日本で0歳児のお子さんたちに英語を教えていたことがあるのですが、とても楽しく英語に触れることができていました。
おうち英語『何から』始めたらいいか?リスニング?リーディング?
リスニング・リーディング
おうち英語はまず何から始めたらいいか、という点ですが、子供達が言語を習得する方法として、まず歌を通して英語の音やリズムに親しむことをおすすめします。(リスニング)
リスニングの次は絵本などを通して、音と文字を一致させます。(リーディング)
スピーキング・ライティング
リスニングとリーディングの基盤ができると、アウトプットもしやすくなります。(スピーキング、ライティング)
順を追って詳しく説明していきたいと思います。
英語の歌でリスニング力を育む、0歳から英語に楽しく触れる
いつから始めたらいいか、という点についてですが、英語を教えていた際に0歳児クラスがありました。
英語を教えていた際、0歳児クラスでは、主に歌や手遊びなどを中心に、色や形、食べ物や動物など、テーマを決めて取り組んでいました。
母国語でもまず最初は音から入っているように、まず最初のステップとしては、とにかくリスニングに時間をかけることをおすすめします。
0歳で英語のレッスンに通い始めた赤ちゃんたちが、少しずつ大きくなって、英語でも発話を始める様子を間近で見ることができ、親御さんと一緒に本当に感動しました。
親子レッスンだったので、週に1回のレッスンだったのですが、おうちでも毎日20分から30分は歌を歌ったり手遊びをしてもらったりしていました。
1日20分でも30分でも続けることがとても大切だと思いますので、お試しくださいね。
リズムに合わせると、単語が覚えやすいので、まず最初のステップとしては、英語の歌を聴くことから始めてみてくださいね。
たとえば、1日の生活の中に英語の歌を聞く時間を組み込んで下さいね。
✅朝食を食べ終えてから10分
✅おやつを食べ終えてから10分
✅食後のフルーツを食べ終えてから10分
私が繰り返し読んでいる本があるのですが、その本の中にある記述を紹介させていただきたいと思います。
「マザーグース」や「ナーサリーライム」と呼ばれる英語のわらべ歌、
ハロウィーンやクリスマスなど季節の歌、
子ども向けの英語絵本、
テレビの子ども向け英語番組の音声をかけ流しておくと、
英語を聞き取る耳を育てることができます。
(出典)世界標準の子育て ダイヤモンド社 船津徹
花まる学習会代表の高濱氏もご著書の中で英語の歌の活用法について触れられています。
「英語の歌」も英語学習には効果的です。
(中略)
ベストは、「歌っていることの意味」がわかって、「発音も完全に真似」ができて、「感情をこめて」歌えるようになれば、英語の歌は恰好の教材になってくれます。
(出典)本当に頭がいい子の育て方 ダイヤモンド社 高濱正伸
英語の歌や絵本を紹介していますので、お子さんの興味のあるテーマの歌や絵本をぜひ探してみてくださいね。
初めての絵本、CDで歌を聴きながら絵本を楽しむ(CD付きの絵本)
歌の次は絵本ですが、歌の歌詞がそのまま絵本(CDも付いています)になっているものがあるので、まずは付属のCDで歌を聞いた上で、絵本の文字を追う、というのをおすすめします。
“What a Wonderful World”
例えば、ルイ・アームストロングさんの”What a Wonderful World”を聞いてから、絵本を読む。イラストも美しく素敵な1冊です。
“Three Little Birds”
Bob Marleyさんの”Three Little Birds”を聞いてから、歌をもとにした絵本”Every Little Thing”を読むという流れで自然に音と文字を一致させていくことができます。
絵本でリーディング力を育むーまずは読み聞かせからスタートする
美しいイラストから想像力も膨らむので、活字に興味を持ち始めたら、絵本の導入をおすすめします。
まず最初は絵本の読み聞かせからスタートします。
読み聞かせの絵本はテーマを決めて読むことで、よりお子さんの興味をひくことができると思います。季節や行事をテーマにした絵本が多くあるので、季節や行事に合わせて絵本を楽しむことができます。
「読み聞かせをするのが難しい」という場合は、CD付きの絵本を選んだり、オーディオブック(音声)を利用したりするのもおすすめです。
同じ本を繰り返し読むと、子供達は気に入った絵本の場合、自然と暗記できるようになったり、読める単語が出てくると思います。
子供は読書を通して語彙を増やし、
知識を増やし、理解力を深め、
思考力を高めていくことができます。
(出典)世界標準の子育て ダイヤモンド社 船津徹
テーマごとに絵本をまとめた記事もありますので、もしよろしければ参考にしてみて下さいね。
文字を読み始める時にフォニックスもあわせて覚える
文字を覚え始める時にフォニックスに親しんでおくと、英語を読むのも書くのもとても楽になると思うのでおすすめです!
おうちでの簡単な語りかけ、ポジティブな声がけ
コロナの影響で子供達の学校がオンライン授業に切り替えました。
息子の担任の先生が子供達にポジティブな語りかけを沢山しているので、一部を紹介させていただきます。
ぜひお子さんのモチベーションアップのためにポジティブな声がけをしてみてくださいね!
フラッシュカードを活用
フラッシュカードを活用しながら会話のキャッチボールを楽しむ!
絵本を活用し、語りかけでスピーキング力を育む
絵本の内容をもとにお子さんに質問を投げかけて、それに答えてもらうことで、スピーキングの練習を始めることができます。
✅Which part of the book did you enjoy the most?
絵本のどの部分が一番好きだった?
✅Who was your favorite character?
どの登場人物が1番好きだった?
こちらの記事で語りかけについて詳しく書いていますので、もしよろしければ合わせてご覧ください。
絵本を活用したアウトプットでライティング力を育む
文字で書くことが難しい場合は、まず絵から入ることをおすすめします
リスニングとリーディングの次は、ライティングに繋げていきます。絵本を活用して、ライティングに繋げていくことをおすすめします。
小さいお子さんやまだ文字やスペリングに慣れていない場合は、質問をし、理解したことを絵やイラストなどで表現してもらうといいと思います。
✅Which part of the book did you enjoy the most?
どの部分が1番好きだった?
✅Who was your favorite character?
どの登場人物が1番好きだった?
おうち英語を始める際に心がけたいことーとにかく”楽しく”
おうち英語で一番大切にしたいことは『楽しく』という点だと思います。
通訳者の新崎隆子さんもご著書の中で『楽しくなくては力は伸びない』とおっしゃっています。
英語を使えるようになりたいのなら、単語を覚えたり文法のルールを理解したりという退屈な時期を、ある程度辛抱しなければいけない。
しかし、同じやるなら訓練は楽しいほうがいいに決まっている。これさえ耐えれば先に楽が待っているというのではなくて、その過程がおもしろければ、絶えず叱咤激励しなくてもみんな進んで練習をしたがるものだ。(中略)
英語の勉強も、あんまり大上段に構えずマジメくさらず、もっと楽しめるような工夫ができたら、日本人の英語力も向上するのではないだろうか。
(出典)通訳席から世界が見える 筑摩書房 新崎隆子
英語の勉強を楽しめる工夫をすること、私自身もとても大事だと思っています。
おうち英語の目的は『英語に抵抗感を感じないようにすること』
『英語を子供に教えるな』という市川力氏のご著書。タイトルに少しびっくりしてしまうかもしれませんが、おうち英語をなぜ小さい子供の頃からスタートするのか、ということについて、考えさせられます。
『英語を子どもに教えるな』の中で、市川力氏がご著書の中で以下のように話されています。私も市川氏と同じように思っているので、とても共感することができました。
子どもが将来、英語を必要とした時に、コンプレックスを抱くことなく、外国人に通用する英語力を獲得する「素地」を確立することが、子どもに英語を学ばせる最大の意義である。
「英語を子どもに教えるな」市川力著
親子でぜひ楽しみながらおうち英語に取り組んでみてくださいね。
まとめ
お子さんの年齢や興味などに応じて、親子で楽しみながら、おうち英語が進められますように!何かご質問などがあったらいつでも気軽にご連絡ください。
最後に、記事中、何度か引用した船津徹さんの著書「世界標準の子育て」をご紹介させていただきます。共感する部分がとても多く、何度も繰り返し読んでいる1冊です。
ブログによっていただきまして、どうもありがとうございました。
Take care and stay safe!
あみ
世界標準の子育て
10万組の親子が学んだ 子どもの英語「超効率」勉強
共感できる部分がとても多かったです。
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